正面打込み一教

一 右手の手刀で頭を打ち込んでくる相手の手首に自分の右手首を合わせると同時に相手の右肘下側に自分の左手をあてる。
二 右の腕を円を描くように時計回りに回す。その時に相手の肘を相手の頭の方に押しつける感じにする。
三 相手の姿勢が崩れたところに、自分の左足を相手の左足に向けて踏み出す。
四 相手が前向きに倒れ始めたら、右手で相手の右手首をつかみ、左手で相手の右肘を下に押しつける。
五 四の状態のまま、前方向にかがむ感じで、自分の腕を真下に落とし、そのまま床まで腕を押さえ込んでいく。
六 自分の両手を五の状態で保ったまま、相手の右腕のすぐ下側に正座する。
七 相手の右手を上向けにした状態で自分の右手で相手の右手首を押さえ、左手は相手の肩と肘の間に置き、上から腕にのしかかるようにして押さえつける
以上

ここで、いくつかポイントがある。
正面打ちに対する受けは必ず円を描くようにすること。
右手首をつかむと同時に肘もつかむ(これつかまないという人もいるからややこしい)。
押さえつけるときには、ほぼ全力で、相手の肘を伸ばす感じにする。肘が曲がると起き上がってくる人がいる。(手首がきまらない人がたまにいるらしい)

相手が左手の手刀で打ち込む場合は、左右逆で行うことになる。

こんな基本的な技でも、教える人によって異なるやり方をしているので、自分のやり方(合気)を見つけることが必要なんだろうと思う。
コツはテコの原理と足裁きにあり。
そして、上体はできるだけ、真っ直ぐ保ち、下を向かないことが上達への近道かと…
先生の動きを見てると、上体は真っ直ぐ保ったまま、足裁きで技をかける場所へ素早く移動し、相手の体の状態に合わせて、技を選択し、常にテコの原理で相手を制している。これが自然にできるようになることが目標ですな。
道は遠い。