錦織、大坂3回戦で散る

7月7日、ウィンブルドン大会3回戦に2人の日本人が登場しました。錦織圭選手と大坂なおみ選手です。
結果として、二人とも負けてしまいました。
錦織選手はダブルフォルトで自滅した感じでしたね。いいプレーも見せましたが、ミスも多かったです。
彼は類まれなラケットコントロールによるストロークで相手を揺さぶりながら攻略するのですが、それは安定した下半身があればこそです。ところが、芝のコートでは、足元が滑るため、きっちり構えた形で打てることが少ないために、得意なプレーが封じられてるのではないかと思われます。(あくまでも自分の推測)
ですが、それにおいても、もっとも足りないのは、本人も自覚してると思いますが身長でしょう。あと5cmあれば、サーブも安定しますし、ネットに出てもラケットが届く範囲が7〜8cmくらいは広がるので、ポイントを取れる可能性がグーンと高まります。おそらくグランドスラムで優勝していたのではないかと思います。まあ、ないものねだりしてもしょうがないので、自分のやれることを精一杯やるしかないんですけどね。
逆に大坂なおみ選手は、恵まれた体格を持っていますが、ラケットコントロールに難があります。ショットはまだまだ不安定で、精度も高くはありません。ネットに出られた時のパッシングも精度が低いため、相手のラケットが届くところに打ってしまってます。このあたりは練習でカバーしていくしかないでしょうし、年齢もまだ若いので、まだまだ向上する余地は残されてると思います。素質としては、2,3年のうちに安定したシード選手になる可能性は高いのではないかと思います。先を見据えて、しっかりトレーニングと経験を積んで、一流選手を目指してほしいものです。
芝のシーズンが終われば、ハードコートのシーズンが始まります。二人とも得意なサーフェスなので、ツアーでもいい成績を残して、全米オープンまでにはランクを上げてもらいたいです。
特に錦織選手は、今年ツアー優勝がないので、できればマスターズ1000での優勝を望みたいです。というか、それがなければ全米オープンの優勝も厳しいのではないでしょうか。勝つことの味を覚えることで、勝者のメンタルがうまれるわけですから。ロジャー・フェデラーを見てればよくわかります。安定したメンタルを持ってこそ、安定したプレーができます。メンタルが不安定だとプレーも不安定になります。試合中にラケットを叩きつけてるようでは、まだまだですね。がんばって!