フェデラー完全復活

今日は「ですます調」でいきます。(マジでその日の気分)
またまたテニスネタですが…w
ATP500のハレ大会(ゲリー・ウェバー・オープン)は、フェデラーが現在若手で最も飛躍しているアレキサンダー・ズベレフ(ズベレフ弟)を全く寄せ付けず優勝を飾りました。全仏オープンを休んだ後の大会でいきなりの優勝です。
全仏オープンではクレーの王者ナダルが復活優勝しましたが、この大会でのフェデラーの優勝は芝の王者復活を見た感じでした。
試合中は、絶えず相手を攻撃し、威圧していました。ズベレフはほとんど何もできなかったという印象です。
フェデラーのテニスの凄さは、ベースラインからほとんど下がらずにプレーをすることにより、相手に時間を与えないテニスができることに尽きるのではないかと思っています。
深いボールもライジングを叩いて、しかも厳しいコースへ返すテクニックは際立っています。相手は打った後に、すぐに返球されるので、練習マシンを相手にテニスをしている感覚になるでしょう。こうなるとミスが増えますし、返球してもフェデラーが攻撃しやすいボールを返すしかなくなるわけです。
サービスは200Kmを割るスピードなのに、プレースメントが正確なため、相手は体制を崩して返球することが多く、二の矢で仕留めるシーンが良く見られます。そして、ここぞというときには200Kmを超えるサービスでエースを奪ったりもするので、万能ぶりは半端がないですね。
決してパワーテニスではなく、巧みなラケットコントロールを駆使して相手を翻弄していく姿は芸術品です。
そして特筆すべきは、試合時間の短さ。サービスを打つテンポが早く、相手にとっては考える暇もなくプレーが続く流れになってしまいます。1ゲーム1分以内というのも結構ありますよね。こうしてプレーだけでなく、精神的にも相手を追い詰めていくわけです。
彼を倒すには、彼がやっていることを逆手に取るしかないのですが、そこまでのテクニックを持ち合わせている選手はほとんでいません。ジョコビッチくらいでしょうかね。
ラケットコントロールだけなら錦織選手も負けてないでしょうけど、メンタル面でいつも押されてしまってます。
来週からウィンブルドンが始まりますが、フィジカルコンディションさえ整えば、フェデラーの8度目の優勝はかなり確度が高そうです。
錦織くん、またもGS制覇は厳しそうですね…。でも、がんばって!!!