日本サッカーの限界

ギリシャ戦は前半途中からギリシャ選手のレッドカードにより日本は数的優位な状況ながら得点が奪えずスコアレスドローに終わった。これでコロンビアの決勝トーナメント進出が確定した。日本は残念ながらコロンビアに勝利したとしても、ギリシャコートジボワールの結果次第でグループリーグ突破か敗退かが決まることになってしまった。
まあ、戦術的な話はあっちこっちでやられているので、ここでは言わない。
ただ、思うのは日本サッカーの今の限界がここにあるということだ。一流国は多くの引き出しを持っている。攻撃のバリエーションにしてもそうだ。4−4−2だったり4−3−3だったり3−4−3だったり、場合によってはオランダがスペイン戦で見せた5バックだったり。日本もザックが3−4−3を持ち込もうとしたが結局はうまくいかなかった。ギリシャ戦を見てて、いつもの日本の攻撃をしていたもののどん引きした相手はびくともしなかったのを見るとまだまだだなあと思わざるを得ない。
まあ、私自身日本が世界レベルに追いつくには後一世代必要だろうと思っていて、それは20年後とみているので、今のこの状況はある程度は受け入れられる。
日本はもっと先を見ているからだ。ザックもW杯が終わったらやめることが確定しているようだが、この次の監督にはもっと新しいもの、日本の成長につながるようなものをもたらして欲しいと思う。
残念ながら今大会はグループリーグ敗退は濃厚だろう。いくらメンバーを落としてもコロンビアに勝てるほどのパフォーマンスを発揮することは期待できない。良かれ悪しかれ、結局は本田のチームであり、本田のパフォーマンスに引きずられてしまっているのが現状だ。その本田もミランでの出場機会に恵まれず、低パフォーマンスなシーズンそのままの調子をW杯に持ち込んでしまったから日本の攻撃が活性化されないのも頷ける。
次の日本代表は本田を外すところからスタートして欲しい。若い才能はまだいっぱいある。宇佐美や宮市もその中に含まれる逸材だ。ボールテクニックに優れる宇佐美とスピード満点の宮市、さらにその後U-17で活躍した面々もあり、将来の代表にやってくる才能には事欠かないだろう。
こうした才能を伸ばす土壌としてJリーグも盛り上がっていかなければならない。代表を応援している人たちには是非Jリーグの試合も見て欲しいし、応援して欲しい。
そして20年後、本当の意味で世界の強豪国の仲間入りをしていけたらと願うばかりだ。