病院へ…

翌朝は、子どもがかみさんの実家(おじさんの家とは隣同士)にやってきた声で起きました。顔を洗ってから、おじさんの家へ移動。おうちの人にご挨拶。朝食後、しばらくしてから病院へ。
病院へはほぼ一本道でしたけど、車で30分くらいかかります。タイの病院は24時間365日利用できるようになっています。このあたりは日本も見習って欲しいですね。
病室に入ると、義父がベッドに横たわっていましたが、思ってた以上に状態がよくありませんでした。喉に穴を開けての人工呼吸器での呼吸とチューブから点滴や薬の投与がされていました。意識はあるものの手足を動かすこともままならないくらいに衰弱していました。かみさんが行くまでは妹が一人で面倒を見ていたそうですが、これでは大変そうです。主な処置は病院側でやってくれますが、いつ亡くなるかがわからないので、寝ずの番をしているという感じです。病院内には同じように寝ずの番の人たちが大勢います。
入ってる部屋は大部屋で主にお坊さんが使うらしいですが、あまりにも病気の人が多いので、お坊さん以外の人にも開放しているそうです。なので、お坊さんに混じって義父がいるという感じです。というか、お坊さん以外の人のほうが多いんですけどね。
それでもスペースが足りなくて、老化やエレベータホールにもベッドを出して入院患者を収容していました。日本では考えられません。日本だとベッド数が制約になりますからね。タイでは患者のことを主体に病院が動いているという感じでした。
義父を見て感じたことは、もはや生きて退院はできそうもないということです。できるだけ延命措置を施しているという具合です。食事もできず、腎臓に疾患があるので週に3階は透析が必要です。手足とお腹には水がたまって、顔の肉がこけているのとは対照的に膨れ上がった状態になっていました。
入院したのは肺炎になったのがきっかけでしたが、みるみるうちに衰弱していったようです。元々体力がなかったせいでもある気がします。私も実父の最後を思い出し、胸が痛くなりました。