魅せてくれたサムライブルー、だけど課題も…

コンフェデ杯の対イタリア戦。結果としては3−4での敗戦だけど、内容的には日本が押していた。イタリアは前戦から中2日というのもあってコンディション的にイマイチだったという話だが、日本だってカタールから20時間の長旅で中3日でブラジル戦を闘ってるから、日本にとってはさほどのハンディでもないだろう。
特に後半、イタリアの足が止まってからというもの、日本のパスが面白いように繋がった。技術的にしっかりしたものがなければなかなかできない芸当だ。
本田、香川は本来の動きを取り戻し、効果的なプレーを繰り返しやっていたと思う。
んが、ディフェンスがいただけない。特に吉田! 中途半端なプレーで内田のオウンゴールを演出してしまった。こんなパフォーマンスだと来シーズンはベンチウォーマーだよ。ロンドン五輪の時も彼のミスから韓国戦で失点してしまったことを考えると、こうしたポカは癖なのかもしれない。代表としてどうなのか、見なおす必要がありそうだ。確かに高さは魅力だが、CBは経験がものをいうポジションなので、もっと経験がある選手を器用した方がいいだろう。それには闘莉王あたりをつかてみても面白いと思うのだが、ザッケローニはなぜか招集しない。
そしてFW。前田はこの大会では本来の能力を取り戻した感じがあり、動きとしては悪くないが、いかんせん得点に絡む動きがあまりできていない。イタリア戦の冒頭で惜しいヘディングシュートがあったが、あれは決めておかなきゃならんでしょ。
そうなるとFWも得点力がある人間の投入が必要だ。そういう才能はすぐには現れるというのはないだろうが、Jリーグでは柿谷曜一朗という天才もいるわけで、ぜひ代表で試して欲しい。
GKも川島で大丈夫か?ブラジル戦の2点目、3点目は手が届くところにボールが来ていたのに反応できなかった失点だった。ここもテコ入れが必要になるだろう。ということで、日本はセンターラインが鍵ということになる。せっかくワールドクラスの中盤があっても、センターラインが弱いと強豪国相手の闘いは厳しいだろう。
W杯までには改善を望むばかりだ。