ドラゴン・タトゥーの女

ずっと見たくてようやく見ることが出来ました。と言っても、TSUTAYAで「最新作」から「新作」に変わるのを待ってただけなんですけどね。新作になれば7日間のレンタルが可能になります。最新作だと1泊2日。(5本千円で借りた場合)
物語はジャーナリスト ミカエル(ダニエル・クレイグ)が自分が書いたある有力者のスキャンダル記事に対する名誉毀損の訴えに敗れるところから始まります。財産を失い、地位も失いかけたところに、ある資産家から数十年も前に起こった少女の失踪事件の捜査を依頼されます。手がかりをたどりながら捜査を進めていくも、自分一人ではやりきれなくなり、そこに自分の身辺調査をやっていた女リスベットが何の因果か協力者として加わってきます。この女、子供の頃からかなりの問題児とされ、成人しているのに後見人を持っていて、政府の保護のもと(と言えば聞こえはいいけど、実際には監視下に置かれている立場)生活しているような人間です。二人目の後見人がひどいやつで…(ここからは見てくださいな)
物語が進むに連れ、事件の真実に着実に迫っていきます。このあたりはワクワクドキドキものでしたね。でも、人間関係が理解できないうちに物語が進んでいってしまうのがちょっと残念でした。テンポが早すぎるのかも。(それでも2時間半もある映画なのでこれが限界か?)
リスベットの生き様の表現力なども秀逸で、その役を巧みに演じたルーニー・マーラの演技力もすごい。ダニエル・クレイグが完全に食われてました。それもそのはずで、映画としては失踪事件の解決がテーマではなく、ドラゴン・タトゥーの女というタイトル通り、リスベット自身がテーマになっています。なのでダニエル・クレイグは主役ではなく助演です。これ最後まで見ればよくわかります。
ラストはちょっと切なさもあって、最後まで飽きずに見られる作品です。