ウズベク戦のザッケローニ監督について考えてみた

昨日の敗戦はとてもショックだった。
だけどザッケローニは「負けるつもりはなかったが、結果として負けてしまった。でも、負けはある程度想定の範囲に入っていたこと」と考えているのではないだろうか。
1.A代表の試合は昨年11月の北朝鮮戦以来である。
2.海外は今シーズン真っ只中。今回呼び寄せられる期間はリーグ戦の合間を縫った形となる。1,2日程度の練習ではコンビネーションに不安が残るのはわかっていた。また、長旅が必要であり、コンディション的にも万全とはいえない状態が懸念される。
3.それでも今回ヨーロッパ組を入れたチーム練習をしなければ6月のW杯最終予選直前まで代表チームが作れないため、結果として半年以上ブランクがあくことになる。そんなにブランクをあけたくはなかった。
4.短期間の練習だが、過去にA代表で試合を経験しているメンバーならば、ザックの戦術を理解しているため、何とか試合ができるはず。ヨーロッパ組中心にウズベキスタン戦を戦うことを決意!
5.国内組はアイスランド戦で試したので、ヨーロッパ組の新メンバーも試すチャンスが欲しかった。
6.試合に勝ちつつ、新戦力を確かめることは不可能ではない。それには先制点が必要である。結果として先発は代表での試合経験を持つものを選んだ。
7.思いの外、コンディションが悪すぎた。また、相手はフルメンバーではないにしても、それなりに準備をしてコンディションはよかった。
8.ハーフナー・マイク李忠成は前線でボールをキープできず、長谷部もミスが出た。長友も足に故障を負った。内田はヨーロッパでの試合出場機会が減ってきているため、試合での動きがイマイチだった。
9.国内組もシーズン前であり、動きにキレを欠いた。
10.新戦力で試せたのは乾だけになってしまった。長友が負傷退場したため、ディフェンダーを入れざるを得ず、試合もリードされた状態だったため宮市の投入は見送られた。


結果としていろいろと誤算が出たけど、ある意味「しょうがない」とも言える。この状態でザックに何ができるか?彼を責めるのは酷に思う。
それより6月の最終予選に向けての準備をどうするかを考えなければならない。敗戦を嘆くだけでは何も得られないのだから、前に向かって進んでほしい。
本田、清武も復帰し、宮市もプレミアで数多く試合経験を積むだろうから、次回こそA代表でのデビューはあると思う。
今回の敗戦によりランキングダウンは避けられず、シードは失うだろう。だけどグループ分けがどうなろうと、勝たなければならないことには変わりはない。アジアで躓いているようではブラジルW杯本番で戦えるチームではなかったということになるだけである。