金正日死す

金正日死亡のニュースが午前中から囁かれ始め、午後にはニュース報道が行われた。
彼はこれまでの独裁者の姿とは大きく異なり、国民に対する大演説をぶったこともないどころか、語りかけることすらしたことがないのではないだろうか。ただ単に金日成の側近への影響力のみで国を統治し、金日成の子どもとして神格化され、彼の言葉はプロパガンダを通してのみ国民に伝えられてきた。末端の国民は最後まで金正日が何者なのかがわからないうちに死んでしまったという感じではないだろうか。
そして同じように後継者としての金正恩が作られようとしている。彼もまた国民へ直接メッセージを発することもなく最高責任者の地位につくのであろう。そういう人間の統治が果たしていつまで続けられるものか。側近ももはや飽き飽きしているのではないか。そう考えると暗殺される日は近いかもしれないと思えてくる。そうでなく逆に恐怖政治に走る可能性もあるが、それは最悪のストーリーであり、そうならないことを祈っている。