サッカー選手を輸入して強くしている国(カタール)

アジア杯もいよいよ決勝トーナメントに突入する。
日本の相手はカタール。過去の戦績では負け越している相手だが、勝負は時の運であり、相性もあるだろう。
カタールは2022年にW杯の開催地ともなったが、W杯に一度も出ていない。そんな国だからなのか、選手の強化に「輸入」という方式をとっている。
フランス、オランダなどヨーロッパでは移民が多く見られるが、サッカー選手として取り込んでいるわけではないのでカタールとは大きく事情が異なる。
まあ、卓球の世界でも中国人が世界中に散らばってたりするので、それを考えるとサッカーでも「あり」なのかと考えるしかないのだが、イマイチ釈然としないところが残る。日本も闘莉王とサントス、ロペスが帰化しているので、それを拒否するわけにはいかないだろう。
ただ、こうした流れが強くなると、ナショナルチームっていったいなんだろうと思えてくるよね。W杯でフランスが活躍した時もアフリカ系移民が主体だった。
国家=民族ではないが、せめてその国で生まれ、育った人がナショナルチームに入るのが理想だろうし、フェア(※)ではないのかと思う。
(※)フェアというのは、カタールのようにお金をもたない国は、そうした移民による強化が図れないからそういう表現を使ってみた。

カタールが成功すれば、お金を持っている国が次々と追従してくる可能性はある。特に中東地域はオイルマネーが潤沢だ。そうやって強くして、果たして国民は本当にうれしいのだろうか。為政者たちの面子だけのためにやっているようにも思えてくる。