対サウジアラビア戦のレビューと今後の展望

結果は日本5−0サウジアラビアだったが、点差が示す通りの力の差を感じた。まあ、モチベーションの差というべきか。
サウジアラビアは立ち上がりこそ日本に一泡吹かせてやろうという意気込みが感じられたが、監督が交代したせいもあるのか、攻撃に全然迫力を感じなかった。逆に守備陣の弱点を日本に突かれてあっさり失点。岡崎のパフォーマンスも優れていたとは思うが、これほど簡単に得点できてしまうのはサウジアラビア側に問題があったからだと思うしかない。
日本はこれが実力だと過信することなく決勝トーナメントに臨むようで勝って兜の緒を締めよの言葉通りでまずは安心だ。
次は地元カタールが相手だが、実力的には文句なく日本が上。ただ、ホームでやるチームは実力以上のものが出ることがあるので油断はできない。先の日本vsアルゼンチン戦のようなことも起こりうることを肝に銘じておかなければならない。
中国大会でも完全アウェイの中で勝利をおさめたこともあるが、あの時とはメンバーは大幅に変わっているので参考にはならないだろう。
日本はカタールが極端な守備陣形を引いてくると苦戦するだろう。しかしホームということで攻めてくる可能性が高く、逆にそのほうが日本にとっては好都合になると思う。バックスがしっかり守った上で、攻撃陣は相手の裏をつく攻撃をしていけば、得点シーンも多く生まれるだろう。そういう意味では是非岡崎を使って欲しい。(というか、松井がいない今は岡崎しかいないのだが)
カタールに勝った場合は次の相手はおそらくオーストラリアとなるだろう。ここのところ分が悪いが、最近の日本のサッカーはクオリティがかなり高くなったので、オーストラリア相手でも恐れる心配はない。バックスの頑張りだけが懸念だが。
何とか決勝まで行ってくれればと願うが、本気でぶつかる国際大会は実力があっても勝ち進めないこともある。ザッケローニが言うように、いい試合をして、成長してくことをまずは主眼におきたいと思う。
負けるにしても負け方が大事だということだ。