大きな花と小さな花

小さな川のほとりに、大きな花と小さな花が咲いていました。
大きな花は美しく、虫や見に来る人たちからもとても愛されていました。
小さな花はそんな大きな花が羨ましくてしょうがありませんでした。
「神様、私も大きな花さんのようになって、みんなから愛されるようになりたいのです。神様…」小さな花は祈りました。
ある日、目覚めると小さな花は大輪のアサガオになっていました。
他のアサガオと比べてもずっとずっと大きく、空に向かって花びらを開かせています。
「ああ、神様、ありがとうございます」元小さな花は神様に感謝しました。
通る人みんながその大きなアサガオをほめたたえました。元小さな花はとても満足でした。
ある夜。向こうの方から一人の男が歩いてきました。
大きなアサガオを見つけるや、足を早めて近づいてきました。
「私のことを見て、やってくるわ。また私のことを気に入ってくれたんだ」
元小さな花は喜びました。ようやく自分にも栄光の日が来たことを。
よく見ると男は少し酔っているように見えました。
近づくたびに足元がふらついているのがはっきりわかります。
「大丈夫かしら?」元小さな花は少し不安になってきました。
男が元小さな花の前に立ち止まると不安は現実のものとなりました。
男はおもむろにズボンのファスナーを下ろし、ジョ、ジョ、ジョ、ジョ、ジョー…
「はあ」と男は安堵の溜息をつき…
(以下、続く…のか?)