カムイ外外伝

昔々のこと。ある山道を一人の行商の男が歩いておりました。
切り立った崖に差し掛かったとき、ふと見上げると崖の上に人影が…。
飛び降りようとする動きをしては、戻る動作の繰り返し。
「ふむ、何をしているのだろう?」そう思った男は崖の上へと続く道をたどって男の傍まで行ってみることにしました。
その男に近づいてよく見ると、あの有名なカムイでした。
男はカムイに向かって「カムイ、カムイじゃないか、こんなところでいったい何をやってるんだ。まさか自殺なんてするんじゃないだろうな」と言いました。
カムイは、男の顔をマジマジと見ながらニヤリと笑ってこう言いました。
「飯綱落としの稽古をしているのさ。で、ここから飛び降りるふりをしていると、なぜか稽古相手がやってくるんだよね」
(続く…のか?)