アルゼンチンはドイツの前では張り子の虎だった

グループリーグの時から個人技を中心にしたサッカーで順当に勝ち上がってきたアルゼンチンだが、やはりドイツには通用しなかった。ドイツは伝統的に個人技のチームには強いというイメージがある。
徹底した約束事により大崩しない守備と素早いカウンター攻撃。高さも決定力もありかなり強い。
それに引き替えアルゼンチンは個人技に頼りすぎた感がある。マラドーナ自信が戦術家にはどうしても見えないし、おそらくは攻撃力のある人間をそろえれば何とかなると考えていたのだろう。
ところどころでは個人技で突破するシーンは垣間見えたものの最後の詰めではドイツを崩せずに終わってしまった。アルゼンチンチームは張り子の虎だったということだ。
アルゼンチン出身監督で優秀な人はかなりいそうなのだが、なぜマラドーナだったのだろう。これだけ有能な選手を多くそろえているのなら勝ちに徹するための戦術を持つ人を監督として迎え入れていれば優勝も可能であったと思う。
パラグアイもスペインに惜敗したことで結局南米で残ったのはハンドで勝利を手に入れたパラグアイのみとなった。一時はコパ・アメリカになるかと思ったが、結局はほとんどEUROという感じの大会になってしまった。
準決勝ではEURO2008の決勝でぶつかったドイツとスペインの対決。2年前にはスペインに軍配が上がったが、メンバーを大幅に若返らせたドイツはあのときとは明らかに違うチームとなっている。
アルゼンチンを抑えた守備力を考えればスペインもそう簡単には得点できないだろう。
私はドイツが勝利し、決勝はドイツvsオランダと見るがどうだろう。