略称「日本」は誰のもの

またまたやってくれました「たちあがれ日本」。略称を「日本」にすると総務省に届け出たそうだが、これって「新党日本」の略称と同じということでまたもや物議を醸している。次回の参議院選挙に向けては先に届け出ているのかもしれないけど、あまりにも姑息。それでなくても印象が悪いのに、さらに醜態を晒してどうすんのさ。
法律上は問題がないそうだが、投票する人を混乱させるようなことは合法であっても、その運用をする総務省側で拒否すべきだろう。ちなみに私はどちらにも投票するつもりはないから影響はないんだけどさ。
こういう平沼オヤジの弱小政党いじめにつながる行動は、まさに「古狸の知恵」そのものって感じがして嫌悪感を覚える。多くの良識的な人達は、こんな姑息なことをする党を応援する気にならないだろう。
狙いは民主党への揺さぶり?新党日本は内閣には参加していないが、民主党と手を組んでいることには変わりはない。少しでも与党票を削りたい?(そもそもどちらもそれほど得票が期待できるわけでもなさそうだけどさ)
いろいろ考えられるけど、おそらくは「いい略称が思いつかなかったので『日本』にしただけ」ってのが一番正しそうだ。で、たまたま「新党日本」とかぶってしまったと。どちらに票が集まりそうかを考えてみれば、重なったところで効果は知れてるよなあ。
まあ、小沢一郎からすると新党日本がどうなろうと痛くも痒くもないんだろうけど、田中康夫にしてみるといい迷惑というところだな。つうか、党の存続に関わる問題だからなんとか取下げさせたいだろう。
略称であってもなくても、党名でこれだけ話題になる党は歴史上なかったんじゃないか。
で、こういうことが許されるなら、大量にいる民主党衆議院議員から5人ばかり選んで「自由民権党」みたいな名前の党を作って略称「自民」で届ければ、ますます自民党を崩壊に追い込めるじゃん。こんなことを考えると国会議員の先生方も対岸の火事みたいに思っている人が多いかもしれないけど、明日は我が身かもよ。そうならないうちに公職選挙法自体を改正した方がいいんじゃないの?