核兵器の行方

アメリカで核セキュリティサミットが開かれている。テロリストに核兵器が渡らないようにということらしいが、それはそれで大事なことではある。というか、核兵器を拡散させないってのは以前からやっていることなんだろうが、奪取された場合を考えているのだろう。
昨日テレビを見ているとダーティボムというのがあるとのこと。核物質を詰め込んだお手製爆弾。持ち運びが容易なため見つけにくいという厄介もの。いずれにしても核の脅威はあちらこちらに散らばっているということなんだろうな。
そこであらためて世界中を見渡してみると、そのターゲットになる先鋒はアメリカだろう。なんといってもテロリストと戦争してるんだからね。アメリカが一番脅威に感じていることは間違いない。
さて、核兵器といえば広島、長崎が当たり前のように思い出されるが、ここに核兵器を使用したのはアメリカである。で、彼らはそれに対して「戦争を早く終わらせる効果があった」とうそぶいている。つまり、自己都合で戦争を終わらせる手段として核兵器を使っても正当化されるということを堂々と宣言しているんだな。
同じ論法をテロリスト側に当てはめてみよう。『アメリカは「戦争を早く終わらせるために、核兵器を使うことは正当化される」と言っているわけだから、自分たち(テロリストと呼ばれる人たち)が核兵器を手に入れたらアメリカに向けて使うことはある意味正当化される行為である』となる。まあ、戦争しているんだから、アメリカ的に考えるとこの考えは正しいことなんだよね。
これを完全に防ぐためには、地球上から核兵器をなくしてしまう以外にはないと思っている。
相手に危険な兵器を与えないという動きは当たり前として、アメリカは果たしてテロリストが手にいれる前に核兵器をなくしていけるのか。イラン、北朝鮮という自分たちがコントロールできない国が核開発を行っている以上、今後も困難な状況は続くだろう。
大丈夫かね。オバマさん。