W杯3位決定戦

多くの人が意味が無いと言っている3位決定戦。強豪国にとっては決勝に行かなきゃ意味が無いという感じなんでしょうが、そうでない国にとっては3位というのは大きいんですよ。そういう意味からも3位決定戦が意味が無いという論調には私は賛成しません。見てる人たちが退屈だろうとなんだろうと、3位決定戦は「あってもいい」です。
さて、今回の3位決定戦ですが、ブラジルはドイツ戦のパフォーマンスそのままな試合をやってしまいました。コンディション的にはオランダより一日多く休めたにも関わらず、ひどかったですね。チアゴ・シウバが戻ってきたら少しはましになるかと思いましたが、そもそもそんなレベルではありませんでした。
ブラジルサッカーは選手の能力の高さに依存するところが大きいのが特徴ですが、今大会ではスペシャルな選手がほとんどいませんでした。前線のネイマールくらいですからね。他はヨーロッパや南米の中にあっては平凡な感じがするくらいでした。
選手の能力の優位性が出せなければ、戦術で勝負しなければなりませんが、スコラーリにはそれもできませんでした。ブラジル伝統のサッカーをやって粉砕されたという感じでしたね。
さて、4年後に向けてブラジルはどうするんでしょうか。天才が現れるのを待つのか、戦術重視のサッカーに行くのか…
前回大会はドゥンガを監督にして、規律を重んじる戦いをしましたが、結局オランダにやられてしまい、「やはり、ブラジルは伝統的なスタイルが合う」ということから今大会の形になったという感じがしました。
ということで、王国はしばらく迷走しそうです。