桐島、部活やめるってよ

上映している時からDVDが出るのを待っていました。TSUTAYAで借りてきて、今日は会社を休んだのでじっくり朝から見ましたよ。
バレー部の中心メンバーの桐島がある日突然部活をやめたことから、友人関係にある人達の揺れる心情を、いろんな登場人物の角度から描いています。最初はタイムスリップしてる感覚になりますが、すぐに慣れます。
それぞれのキャラクターがとてもはっきりと描かれていて、必ず自分とシンクロできるキャラがいるんじゃないかと思います。
全体的には熱い部活組vs冷めた帰宅組という構図。
中でも野球部のキャプテンと野球部員ながら部活に出ない才能ある2年生の生徒が真逆に描かれていて、しかも、2年生は真っ直ぐなキャプテンを心の底で尊敬していたりする。これ、気持わかるなー。
他にも映画部と吹奏楽部の女の子の絡みや、文化部と運動部の絡みなどいろんな絡みが出てくるので、その対比を楽しむともっと面白さが伝わってきます。(剣道部室に映画部の部室があったりして…w)
モテる帰宅部なんだけど、心のなかは少し空虚。逆に部活組はすれ違いの恋に惑わされつつも、部活に打ち込むことで、心の隙間をうまく埋めている。何かに打ち込むっていいなあ、って、あらためて思いますわ。
大事件が起こるわけでもなく、淡々と話が流れる中にも、うまい描写に引き込まれていきます。そして、ラストへ…文化部も熱いんだぞっ!
最後まで桐島が登場することはない(ちらっと屋上にそれらしき人物が出てくるだけ)し、桐島がなぜ部活をやめたのかの理由もわからないんですが、なぜか存在感があるんですな。マジで、不思議な映画です。期待通りのいい作品でした。
また、あの頃に戻りたいなあ。