香川欠場について

ストーク・シティ戦で香川がベンチ外になったのには正直驚いた。サー・アレックス・ファーガソンはもはや新しいチームを考えてはいないように思えた。
昨シーズンの得点王ロビン・ファン・ペルシールーニーさえいれば得点チャンスが増えると考えているようだ。香川のいないマンUは旧態依然としたキックアンドラッシュのサッカーをやっていた。ゴール前に速いクロスを供給してストーク・シティの高さを殺すやり方も巧みだった。国内リーグは当面これで凌いでいけるだろうとは思う。
だが、相手がチェルシーアーセナル、そして永遠のライバルマンチェスター・シティだったらこうはいかない。今のやり方だとボールポゼッションは大幅に下げられる上に、弱いディフェンスをつかれて失点するシーンが思い浮かぶ。
マンチェスター・ユナイテッドには細かいパスを連携できる中盤の選手がいないのが致命的だが、ファーガソン監督はそう思ってないらしい。この老人は新しいことができそうもないので、そろそろサポーターからも見放されるんじゃないかと思う。
それともイングランドサッカーの真髄である中盤をすっ飛ばしたサッカーを指示し、プレミアリーグで優勝争いができていればいいと考えるサポーターの方が多いのかな?
イタリアでさえも自分たちのスタイルを見なおして、守備重視のサッカーから攻撃型へ変貌を遂げようとしている。各国が妥当スペインを目指して動き始めているが、イングランドはやはり遅れているとしか思えない。クラブレベルとA代表を単純に比較してはいけないが、クラブチームのやり方は代表のやり方にも通じてくるものだ。イングランドのサポーターが中盤をすっ飛ばすサッカーを支持しているうちは進歩がないし、そのうち日本にも追い越される日がくるんじゃないかと思えてくる。