オリンピック男子サッカーベスト4をうらなってみる

オリンピック男子サッカーのベスト4の組み合わせが決定した。
日本−メキシコ
ブラジル−韓国
となった。メキシコは堅守速攻の日本と似たタイプのサッカーをするチーム。スピードとテクニックは一級品でドス・サントスという決定力抜群の選手までいる強豪チームである。オリンピック前のテストマッチでは日本が勝利しているとはいえ、ドス・サントスは先発してなかったし、必ずしも勝てるとは言えない相手だ。速攻も光るが、細かいパス回しもうまいので、日本もしっかりポゼッションするサッカーをして対抗していかなければならないだろう。
だが、日本もスペインを破って以降は、この大会の注目の的となっており、相手も「アジアのチーム」という軽い見方ができなくなっているのも確かだ。メキシコも日本の速攻を警戒して、守備を意識するため攻撃が遅くなる可能性はある。それだけにボールを持ったらすぐに前線に出すだけではなく、ショートパスなどを駆使しながら、サイドからの攻撃を中心にゲームを組み立てていくこともと必要だと思う。
キープレイヤーはやはり清武と永井。このコンビでモロッコ、エジプトを沈めてしまったし、メキシコ戦でもこのコンビの動きからは目が離せない。守りでは、安定したDF陣とボランチの扇原、山口のコンビはとても調子がいい。というか、今の日本はみんな絶好調という感じがする。予想では日本2-0メキシコじゃないかと思うが、サッカーはやってみなけりゃわからないから、油断は禁物。
もう一方のブラジル−韓国は予想通りに上がってきたブラジルと予想外に上がってきた韓国の対戦という面白いカード。
ブラジルはマルセロがいるのに守備に不安があるというチームだが、ポゼッションを意識してパス回しを早くすると韓国は何も出来ずに終わってしまう可能性がある。ベラルーシが1点取った後にブラジルに完璧にやられたのと同じイメージだ。
金メダルを本気で狙っているブラジルがまさしく本気になった時に、韓国がどのくらいやれるのかも見モノ。
日本と韓国、U-23とは言え、世界大会の4強にアジアから2チームが残っているという状況は、アジアのサッカーのレベルアップを世界に証明する意味でも実は大きい出来事である。両チームの頑張りに敬意を表します。
日韓が決勝で対戦することになったら、まさに世界を驚かせる出来事として歴史に残る一戦となるわけで、両チームとも勝利を目指して全力を尽くして欲しいと思う。そして日本が勝利して金メダルを獲れれば、何もいうことはありません。その時は近い!
(でも、実は決勝をブラジルとやりたいです。W杯ドイツ大会のリベンジとしてA代表の仇をU-23でうつ!)