日韓戦レビュー

レフェリーがまともだったらもっと面白い試合になったかも知れない昨夜の日韓戦。
お互いにPKが1本ずつ与えられたが、どちらも普通なら取られない反則だ。しかもイエローカードすら出ないし。なんなんだろね。
まあ、それはおいておいて、昨夜の試合を振り返ってみたい。
立ち上がりは韓国が中2日の影響か、やや重い感じがした。日本はパスワークで韓国を翻弄し、決定機をいくつか作っていた。惜しむらくはそこで得点が取れなかったこと。シュートは枠にするものだよ。
前半は日本が試合を支配していた。韓国もチャンスはあったけどパスワークで日本を崩す場面はほとんどなかった。韓国のチャンスはことごとくロングボールから生まれていた。パク・チソンが得たPKの場面もそう。
後半に入ると韓国のロングボールが増えだした。結局日本を崩すにはそれが一番手っ取り早いからだ。韓国は昔ながらの戦法で戦ったという感じがする。勝つためには目指すスタイルを捨ててきたというところか。
そういう意味では日本は自分のスタイルを貫いた90分間だった。が、はやり後半攻めこまれた疲れなのか、延長線も動きがいまいちだった。たまたまPKをもらって得点はしたものの、動きながらパスを回すスタイルは崩れてしまった。これは今後の課題だろう。
延長線後半はリードを守るため自陣ゴール前を固める作戦に出たが、むしろセンターサークル付近で勝負する形にしてもよかったのではないかと思う。引きすぎると昨夜のような混戦状態から蹴り込まれる可能性が高くなるからだ。シュートエリアに相手を呼び込むのは避けなければならない。ここも今後の課題だろう。(というか、リードしたまま終わらせるのは日本にとって長年の課題でもある)
とにかく決勝まで進めたのは実力以外の何ものでもない。
そしてその相手は世界ランク26位のオーストラリア。この大会世界ランク上位2チームでの決勝戦。まさしく決勝戦にふさわしいカードと言えるだろう。