駅のエレベータ利用者に見る世情

駅に敷設しているエレベータには「お年寄り、お体の不自由な方、ベビーカーの方を優先してください」なる張り紙がしてあるが、世の中の人はそんなのは無関係らしい。
早い者勝ちだよという顔で我先にと乗り込む。
ひどいのになるとベビーカーのスペースがあるかと探しているうちに横は入りする輩までいる。
輩といっても女も含めてだ。
出張でよく中国に行ったけど、あちらは基本的には早い者勝ち。
エレベータしかりバス乗り場しかり、交差点でも歩行者が優先というわけではなく、車と歩行者どちらか早いほうに優先権があるかのごときとなっている。
つまり自分勝手なのだ。
駅のエレベータはこうした中国にも似た現在の日本の姿をよく映し出していると思う。
なんでこんな人間が増えたのだろう。
平成以降、しつけというものに無関心な親が増えたように感じる。
私が子供の頃には近所に恐いおばさんがいて、悪さをしようものなら他人の子供であろうと注意していた。
最近は注意をする人を親が逆恨みするとか。
情けないねぇ、全く。
こんな日本でも一部の人間の努力によって成り立って行けてるんだよね。
それを考えると「自分勝手な連中」ってのは害虫以外の何者でもない。
だって、それは常に自分のことを優先している動物と同じだろ。
人間らしさって社会を形成できることにあると思うんだよな。
社会の中で生きていけない、社会に適合できない奴は人間とは呼べないなと思っている。