今こそ政治の閉塞感を打開すべき時

渡辺喜美氏が自民党を飛び出して新しい波を起こそうとしている。
確かに今の政治には閉塞感が強い。
道路族を初めとする自民党族議員を見ていると胸が痛い思いがする。
自民党に変わる受け皿もないのも大きい。
麻生氏や小沢氏どちらが次の総理にふさわしいかってのに対して、どちらもふさわしくないってのが半分以上を占めるところがそれを現していると見ていいだろう。
つまり民主党も受け皿にはなり得ないってことだ。
そもそも小沢氏も自民党にいた人間。
彼が政権を取ったとしても結局この閉塞感を打開できないだろう。
ということはやはり新しい人たちでこの国を変えていかなければならないってことだ。
こういう状況を生み出したのはひとえに選挙制度に問題があると思っている。
つまり世襲を許す仕組み。
世襲は「じばん、かんばん、かばん」のセットを持ったまま選挙区を引き継ぐってことで、これだと本当に志の高い優秀な人材が埋もれてしまうことになる。
別に二世が議員になっちゃいけないっていうことではない。違う選挙区から出ていただければいいのだ。
親の跡継ぎで「家業は議員」って勘弁してよって感じ。
残念ながら渡辺喜美氏も世襲議員であり、彼自身新しい波なんて格好のいいこといっているけど、やはり閉塞感を生み出している元凶の一人でもある訳よ。
とはいえ、彼の言ってることは至極まともだし今のところは応援したいね。
彼の行動が大きな波紋となって広がって、この閉塞感を打破してくれることを大いに期待したい。
さて、族議員がなぜ幅をきかせているかということだが、やはり地方分権が進まないからだろう。
族議員は利益団体の代表であるか、地元に金を引き込む役割を担う連中なのだが、これって中央官僚が実権を持って地方に金を分配する仕組みになっているからこういう連中が幅をきかせちゃうわけで、本来こんなのは地方でやってくれればいいのよね。
つまり国会議員たるものは国全体のことを考えるべきで地方に道路が必要だとか地域の病院がどうたらってのは各地方で考えてもらえるようにすればいいのよ。
税金を早く委譲して、権限も地方に渡す。
これも合わせて推進していかないといけないと思っている。
ここでも渡辺喜美氏の唱える「公務員改革」ってのが実現されれれば打開の糸口になると思うのだがいかがかな。