ボクシング中量級

今、ボクシング界の中量級の雄と言えばフロイド・メイウェザーであろう。破格の防御テクニックにより、相手に打たせない技術は素晴らしいものがある。
ショルダーブロック、アームブロック、スウェー、ダッキングなど、ありとあらゆる手段で相手に急所を打たせないようにしている。パンチスピードもあり、彼が負けるところは想像ができない。パッキャオとてもメイウェザーのスピードに翻弄されるだろう。
メイウェザーは身長の割にリーチが長く、相手にとっては届かないところから打たれる感じがしているのではないかと思う。
そこで思い出されるのが、かつての中量級を席巻したトーマス・ハーンズである。ウェルター級でありながら身長185cm、リーチ198cmという規格外の体型で相手を圧倒し続けた。しかもハンドスピードが半端じゃなく、右のコークスクリューパンチは一撃必殺の威力を持っていた。今の時代にいたら、メイウェザーと言えども、勝つことは困難な相手になると思う。ただし、打たれ弱く、シュガー・レイ・レナードやマービン・ハグラーに逆転負けを許したりとか、メイウェザーと違って愛嬌もあったわけだがw
かつての名ボクサーが今の時代にいて、メイウェザーと闘うところを想像してみるのも面白い。スピードでは負けないであろうシュガー・レイ・レナード、柔らかいからだで相手のパンチをかわしながら強打を放つホセ・ナポレス、そしてトーマス・ハーンズ。果たしてメイウェザーは彼らに勝てるか?なんてね。