勝つための戦い

パラグアイスコアレスドローに終わりPK戦の末敗れた日本。
W杯前は強化試合で連敗し、本番はどうなるかと思ったが、勝つことを主とした戦略が功を奏しグループリーグを見事に突破した。
2勝はアジアのチームの中では上出来だろう。強化試合で日本が敗れた韓国ですら1勝しかしていないのだから。
このパラグアイ戦について主要国での論評が「つまらない試合」というのが目立ったが、勝つための戦いというのは時として見ている側はつまらないものである。所詮ヨーロッパや南米クラスの個人技を持っているわけではないのだから、勝つための試合は泥臭くもなるだろう。
ボールを持つ相手にプレスを掛け、人数をかけて奪い、速攻で対応する。強い相手に対する戦い方の基本だろう。南米でブラジル、アルゼンチンを相手に戦ってきたパラグアイの戦略ですらそうなのである。
こういう戦略を否定されたら弱小国は勝つすべがなくなってしまう。
さて、日本はいつまでこの弱小国に甘んじるのかということなのだが、そろそろ選手強化プログラムをJFAは真剣に考えるときだろう。
Jリーグ発足まもなく20年だ。次世代の若者で有能なのがどんどん出てきてもおかしくはない。
W杯出場常連国から、決勝トーナメント進出常連国へ、そして優勝候補への階段を上っていって欲しい。