品質監理は非情なり

しかしまあ、品質監理を行う人間ほど他人の気持ちをわかってない人種もいないんじゃないの?
システムトラブルを起こすと、途端に始まる責任追及。
やれちゃんとチェックしていないだの、スキルが低いだのとうるさいってのよ。
じゃあ、自分がやってみろっての。
うっかりってのは誰にでもある。
ましてやシステムを守っている現場は日々緊張が続く中で仕事をしているわけだ。
忙しい中で、なんとか手を抜けるところはないかと考えるのは人間としては当たり前。
やるべきことをやっていればミスは起きないってのなら、プロゴルファーはみんなボギーはたたかないってのよ。
一打一打集中して基本に忠実にやっていれば、プロならミスはないだろ。
だけどミスる。
なんでか。
集中力が途切れる瞬間がある訳よ。
システム開発現場においても同じ。
自分はちゃんとやっているつもりでもついついミスをやってしまうのだよ。
完璧な人間なんていやしない。
いかにミスを減らすかを考えるのもいいが、限界もある。
本当に障害をなくしたいのなら、まずは職場環境を改善することだ。
高残業で支えている現場の負荷を軽減すれば、ミスも自ずと減ってくるって。
それにはまず生産性の向上と、人員の増員。
金をかけなさいっての。
それもやらないで監理する側だけがギャーギャー騒いでいるような会社じゃだめだな。